まずは、マンホールの蓋の構造から。マンホールの蓋を正面(上)から見てみましょう。
マンホールの蓋の端にあいている一番大きな縦長の穴はバール穴と呼ばれるもので、ここは専用器具を差し込んで蓋を開ける際に使用します。マンホールの蓋には、他にもバール穴と正三角形を形成する位置に2つ小穴があいています。さらに、バール穴から円周上の対角(反対側)に四角い模様がある場合がありますが、ここにはコネクタがあって、マンホールの蓋を閉める際に位置がずれないような働きをしています。
もちろん、マンホールの蓋にはいろいろな型式があって、このような構成になっていないものも多々あるのですが、新しいものはおおよそこのような構成になっている場合が多いようです。
では、マンホールの蓋は、バール穴やコネクタ等のどの部分が上になるように表示するのが正しいのでしょうか?
ここで、マンホールの蓋に図柄がある場合、多くの図柄には上下があります(書いてある文字から判断するしかない場合も多いですが)。
これまでに私が見た図柄では、コネクタが上になるように図柄がデザインされているものが多いです。だとすると、マンホールの蓋にとっては、コネクタが上でバール穴が下になる配置が正しいのかなと思うのですが…。物事はそんなに単純ではなく、中にはコネクタが下になるようにデザインされている蓋も存在します。となると、マンホールの蓋の正しい配置(上になる)のは結局どっち? ということに…。
地面において使うものなので、蓋の円の中には上下という概念がないのかもしれませんが、図柄があるとやはり気になってしまいますよね。
- おわり -